説明するまでもございませんが、ネットショップといえば楽天。日本において何かネットで物を買おうと思った場合、まずは「楽天」で
商品が無いか調べるのではないでしょうか?
楽天の公表によれば、楽天の国内の2016年4月~2017年3月の流通総額は、約3兆円になっています。2017年4月24日に経済産業省が発表した「平成28年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によれば、日本国内の2016年のECマーケットの規模は、15兆円余りにまで拡がっています。楽天の流通総額は約3兆円であるため、楽天のみで日本国内のECマーケットの約2割を占めています。楽天の流通総額の規模がいかに大きいかが分かります。ポイントにより囲い込みと圧倒的な知名度により、楽天は今後も間違いなくネットショップ業界をリードしていくことは間違いありません。だからネットショップを本気でビジネスとして考えているなら楽天出店がおすすめです。ここでは、楽天出店のメリットなどについてご紹介します。
先にアマゾン出店を紹介しましたが、楽天出店とアマゾン出店はどのような違いがあるのでしょうか?
簡単に言うと、楽天出店はテナント出店タイプで、アマゾン出店は商品をアマゾンの中に出するタイプです。
楽天出店の場合は、自由なカラーやデザインなどでネットショップを作ることができます。自由にバナーもなり、全面的にネットショップのオリジナリティを出すことができます。一方、アマゾン出店の場合は、基本的にアマゾンの中に商品を出すイメージであり、文字を1枚目の商品画像に挿入するのは禁じられており、基本的に背景も白だけになります。
レイアウトは、アマゾンのカラー、シンプルなカタログのようなものに統一されており、ネットショップのオリジナリティは一切出すことができません。楽天出店もアマゾン出店も、メリットとデメリットがあるため、できれば、まず楽天出店とアマゾン出店の両方を利用してみるのがおすすめです。
また、可能な限り、楽天出店とアマゾン出店の両方を利用する方が、やはり、売上高としては大きくなると思います。さらに、楽天出店の場合は楽天会員、アマゾン出店の場合はアマゾンプライム会員というように、会員層がそれぞれ違っています。そのため、いずれかを選択する場合は、片方の会員層にアプローチできないということになります。
楽天出店に向いているのは、次のような方です。
リアル店舗で販売できないような商品でも、楽天ではどんどん販売されるような場合がよくあります。場所の制約がリアル店舗の場合はありますが、楽天出店の場合は全国のユーザーが商品を見てくれます。また、リアル店舗を海外に所有するのは難しいですが、楽天出店の場合は世界中のユーザーにグローバルマーケットを使用して販売することができます。
一般的に、売上高と商品数は比例します。例えば、商品数が10万あるショップと商品数が100あるショップを比較すると、売上高としては前者のショップの方が大きくなります。数万以上のような商品を扱える方は、楽天出店がおすすめです。
楽天出店の場合は、プランによって違ってきますが、導入費用、月額費用、クレジット決済月額費用、売上手数料(モバイル)、スーパーポイント原資、安全性・利便性向上の為の手数料、アフィリエイト原資、クレジット決済手数料の費用がかかります。ここでは、楽天出店の費用として、実際にかかる具体例についてご紹介します。
・導入費用が64,800円
・月額費用が21,060円
・クレジット決済月額費用が3240円
・売上手数料(モバイル)が6%
・スーパーポイント原資が1%
・安全性・利便性向上の為の手数料が0.1%
・アフィリエイト原資が1.3%
・クレジット決済手数料が2.65%~3.6%+15円
・導入費用が33600円
・月額費用が54000円
・クレジット決済月額費用が3240円
・売上手数料(モバイル)が2.9%~4.5%
・スーパーポイント原資が1%
・安全性・利便性向上の為の手数料が0.1%
・アフィリエイト原資が1.3%
・クレジット決済手数料が2.65%~3.6%+15円
なお、売上手数料は、スタンダードプランの場合でも段階制になっています。
売上手数料は、100万円の売上までは4.5%、100万円~200万円の売上は3%などというようになっており、結構かかります。
なお、楽天出店のページでは、100万円の月商の場合の費用が紹介されていましたが、この場合は売上手数料が9.96%であるため、費用は96,900円になります。
楽天出店の場合は、月額費用を除いて、最低でも売上手数料としては売上高の1割程度は考えておく必要があります。なお、オプション広告を楽天出店で申し込むと、費用が非常にかかります。よく分からないまま、広告費を出すと赤字になるため注意する必要があります。
ここでは、楽天出店のメリットとデメリットについてご紹介します。
楽天出店は、次のようなメリットがあります。
信頼感があるため、多くの人が利用しています。
楽天が行っているキャンペーンに参加すれば、売上げをアップすることができます。楽天スーパーポイントが使用できるので、楽天を利用する人がよくリピーターになります。アフィリエイトによって、宣伝したり、集客したりする効果が期待できます。
楽天出店した方のための楽天大学や他店と交流を図ることなどによって、ネットショップ運営や販売の経験が積めます。
楽天のネットショップの運営をサポートするために、専任のECコンサルタントが付いてくれます。そのため、初めて楽天出店する場合でも安心です。
楽天出店は、先にご紹介したように多くのメリットがありますが、一方、次のようなデメリットもあります。
最も安い「がんばれ!プラン」の場合でも、最初に29万4000円の固定費が必要になります。
また、月額費用は、楽天出店では年間一括払いになります。
アマゾンや他のECサイトと単純に比べることはできませんが、ECサイトに出店する場合で楽天出店は最も販売手数料などの必要経費が高いと言われています。
そのため、薄利多売傾向になるので、粗利益率の高い商品でなければ儲からないため注意が必要になります。
楽天出店の場合は、次のような流れになります。まず、下記フォームより出店申請を行います。
https://ecappfrm.rakuten.co.jp/ichiba/entry/tg/af/?camp=70110000000XX7t&scid=af_a8_ssr_text&a8=pwyQew509tkuru.DF-606IIZaua2g3bDYa.wEbBwlVR6Z3yIgtRD6tBDjWl38SyplwiI9PyzQPU2xs00000000410003
個人事業主の場合は住民票と同じ情報、法人の場合は登記簿謄本と同じ情報を入力します。
なお、楽天出店の場合は、必要な書類が個人事業主と法人で違っています。
楽天出店の場合に必要な書類は、次のようなものがあります。
個人事業主の場合は、次のようなものも準備する必要があります。
必要事項を出店申込に入力して、取り扱う商品によって必要な書類を提出します。
取り扱う商品に関連する誓約書・申請書などを提出することが必要です。
スマホやデジタルカメラ、スキャナーなどで提出する書類の画像を撮ってパソコンに保存して、保存した画像を指定して、「追加したファイルをアップロードする」をクリックします。
申し込みした書類に基づいて、楽天出店の審査が行われます。
楽天出店の審査に受かれば、契約が成立します。
楽天出店の審査に受かった場合は、メールで「【楽天】○○様 審査結果のご連絡と今後のお手続きについて」というものが届きます。
RMS(Rakuten Merchant Server)を利用するためのアカウントが利用を始める日に発行され、メールでRMSにアクセスする際のIDが送付されます。
RMSをこれによって利用することができるようになります。
なお、利用を始める日が課金が始まる日になります。
利用を始めた日の次の営業日の午後5時頃に、メールで「WEB請求システム」にログインする方法が楽天より届きます。
請求内容をログインした後に確認してから、記載されている金融機関の口座番号に初回出店料を20日以内に入金します。
なお、ネットショップを支払期限日よりも早く開店したい場合は、入金を開店したい日の2営業日前までに行う必要があります。
楽天の担当のECコンサルタントがパートナーになって、ネットショップのコンセプトや具体的なネットショップページを作る方法について相談に乗ってくれます。
ネットショップのページが完成すると、開店したい日の3営業日前までに必要事項をRMSの申請画面で入力して、審査を申請します。
担当のECコンサルタントまで申請した後は連絡して、ネットショップのページを確認した後、開店の手続きになります。
いよいよ自分のネットショップが開店です。売上をアップするために、自社の商品をアピールします。
楽天出店する際には、特定商取引法の表示がネットショップのページに必要になります。
特定商取引法上、楽天のネットショップのページには会社概要を記載しておかないとショップを運営することができません。
会社概要としては、住所や電話番号を記載することが必要です。
もし、オフィスなどを賃貸しており、住所や電話番号を露出しても問題がなければいいでしょうが、個人事業主の場合はオフィスを賃貸している方は多くありません。
個人の住所をもし記載すれば、嫌がらせされたり、クレーマーが訪問したりするなどの恐れがあります。
このような不安を抱えながらネットショップを運営するのは、メンタル的にもいいことではありません。
そのため、楽天出店の場合は、バーチャルオフィスを利用するのがおすすめです。