起業に失敗する人の例

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起業は夢を実現するための一歩であり、新たな挑戦の始まりです。

しかし、成功する起業家の背後には数多くの失敗例が存在します。その失敗の背後には、キャッシュフローの把握、固定費のコントロール、経験の活用、集客への投資、そして営業活動の重要性といった要素への理解不足が隠されていることが多いのです。

弊社はこれまで11年間、バーチャルオフィスを運営してきました。起業を目的にバーチャルオフィスを利用される方が多く、その中で多数の起業家の方々を見てきました。その中で失敗例と成功例を目にしてきました。

本記事では、これらの要素を具体的な例とともに紐解き、起業家が陥りがちな失敗を防ぐための洞察を提供します。起業に興味のある方や起業初期の方はぜひ参考にしていただき、より成功への道筋を描く一助となれば幸いです。

キャッシュフローを把握していない

キャッシュフロー

起業の成功か失敗かは、しっかりとキャッシュフローを理解し管理しているかどうかに大きく左右されます。そのため、収支の管理やキャッシュフローの把握が不十分な企業は、必ずしも持続可能な経済活動が行えるわけではありません。

具体的な例としては、プライベートな出費に資金を過剰に使ってしまい、必要な経費や税金の支払いができなくなるケースが挙げられます。こうした事例は珍しくありません。キャッシュフローの管理が不十分であるために、経済的に厳しい状況に陥るケースは非常に多いのです。

また、もう一つの重要なポイントとして、「黒字倒産」が存在します。黒字倒産とは、帳簿上では利益があるものの、手元の現金が不足し、結果として倒産してしまう状況を指します。これもまた、キャッシュフローの把握と管理が不十分であるために生じる問題です。

以上の事例から明らかなように、起業家としてはキャッシュフローの把握は必須です。これを怠ると、事業が成り立たないだけでなく、黒字倒産といった皮肉な結果に繋がりかねません。それ故に、起業の成功を目指す方々は、キャッシュフローを精緻に管理し、確実に把握することが求められます。

費用・固定費をかけすぎる

コスト

起業の初期段階で固定費や運用費を過剰に負担することは、事業の継続性を危うくする要素の一つです。

一つの具体的な例として、初期段階で高額な家賃のオフィスを借りたり、必要以上に広いオフィススペースを確保するケースがあります。もちろん、事業が拡大すれば人員を増やす必要性があり、そのためのスペースは必要です。しかし、最初から過大なスペースを借りてしまうと、その維持費が重荷となり、内装や設備のコストも増大します。

無論、見栄えの良いオフィスは採用活動にプラスに作用し、良い人材を引き寄せやすくなります。また、取引先からの信頼を得やすくなる可能性もあります。しかしこれらの効果も収入があって初めて実現可能なもので、収入が見込めない状況での過剰な投資は危険です。

オフィスや設備は間接的な投資であり、仕入れや広告費用とは異なり、これらが直接的に新規顧客を獲得したり収益を生むわけではありません。そのため、これらへの投資は、一定の収益が見込める段階になってから検討すべきです。

したがって、起業の初期段階では、固定費や間接的な経費に対する出費を適切に抑え、事業の拡大に合わせて適切に投資を増やすバランスが重要となります。このようにして、長期的な視点での事業の継続性を確保することが求められます。

今までの経験と関連性がない分野で独立する

起業は困難な道のりであり、帝国データバンクによると、日本の企業の10年生存率はわずか6.3%です。これは言い換えれば、16社のうちわずか1社しか10年以上存続できないということを示しています。特に、既存の経験とは全く異なる新たな業種で起業する際の難易度は非常に高く、失敗リスクも相応に増えます。

例えば、ラーメンに感動し、そのままラーメン店を開くことを決意したとします。しかし、ラーメン作りに対する知識や経験が無いまま独立するのではなく、先に他のラーメン店で経験を積むことで成功の確率を高めることができます。

もちろん、自身が好きなことや夢を追求するために起業するのは素晴らしいことです。しかし、どんな業種や仕事でも、単なる憧れや好意だけでは成功への道は開けません。業界のノウハウを学び、失敗から得る経験が絶対不可欠となります。

そのため、既存の経験を最大限に活かせる分野で、可能な限り同じ事業領域での独立を考えることが推奨されます。これにより、経験と知識を元にしっかりと事業を立ち上げ、長期的に安定した経営を目指すことができます。今までの経験は大切な財産であり、それを活かすことで起業成功の確率を上げることができます。

集客の費用を軽視して独立する

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起業において新規顧客の獲得は不可欠で、これには様々な手段が存在します。飛び込み営業、テレフォンアポイントメント、広告、紹介などです。しかしながら、新規顧客獲得のための集客に関する考慮が不足しているままで独立や起業をする人が少なくありません。

一例として、自分自身で電話をかけてアポイントメントを取る、いわゆるテレアポを頼りにしている人がいます。しかし、その方法にも限界が存在します。また、ホームページを作成したり、インターネット広告を出すといった集客策もありますが、これらには必要な予算が必要です。

新規顧客獲得に向けた予算を見込んでいない、あるいはその重要性について深く考えていないまま独立をすると、結果的には顧客を十分に獲得できずに事業が失敗に終わる可能性が高まります。

したがって、事業を始める際には、集客活動に必要な費用について十分に予算を見込み、その使用方法を具体的に計画することが重要です。その上で、目標とする顧客層に対して最も効果的な集客策を考え、それを実行に移すことで、事業の成功につながる新規顧客を獲得することが可能となります。

営業活動を軽視する

営業

どの企業にとっても、その存在を確立し、持続的な成長を達成するためには営業活動が不可欠です。起業の成功には、必ずしも創業者がトップセールスマンである必要はありませんが、最低限の営業スキルは必要となります。特に、これまで営業経験がない技術者が新規に起業する場合、顧客が自ら進んで商品やサービスを求めてくると過度に期待することがあります。

例えば、画期的な技術を保有しているにもかかわらず、それを顧客に適切に提案する能力や、ビジネス交渉をまとめ上げるクロージング能力が欠けている場合、結果的に契約に至らず、ビジネスチャンスを逃してしまうことになります。

どの業界でも、競争相手は常に存在します。そのため、自社の製品やサービスが他社のそれと比べてどのように優れているのかを明確に伝え、顧客を説得する営業力は不可欠です。

営業活動は、製品やサービスを売り込むだけでなく、企業と顧客との信頼関係を築く重要なプロセスでもあります。そのため、起業時には十分な営業力を持つことが、事業の成功に繋がる重要な要素であると言えるでしょう。

まとめ

起業はまさに一大冒険であり、その道のりは困難で満ちています。しかし、それぞれの挑戦を認識し、適切に対処することで、起業の成功確率は大きく高まるでしょう。

キャッシュフローを把握する: ビジネスが持続的に運営できるためには、入出金をしっかりと把握し、必要な資金を適切に管理することが重要です。経費や税金の支払いが滞らないように、キャッシュフローを厳密に監視しましょう。

適切な固定費管理をする: 起業初期には極力コストを抑え、固定費を適切に管理することが重要です。高額なオフィス家賃や豪華な設備投資は、必要となる段階まで待つことが賢明です。

経験を活かす: 今までの経験や知識を活かすことで、起業の成功確率は大幅に高まります。経験がない業界で起業する場合には、事前に該当業界での経験を積むことが成功の鍵となります。

集客に投資する: 顧客を獲得するためには、適切な予算と戦略が必要です。新規顧客獲得にかかるコストを見越したビジネス計画を立てましょう。

営業活動を軽視しない: 営業活動は新規顧客の獲得、そして企業の成長を促進するために不可欠です。営業スキルを磨き、企業の価値を顧客に伝える力を身につけることが重要です。

これらのポイントを押さえ、起業への道を確実に進むための準備をしましょう。確かに困難は存在しますが、その壁を乗り越えたとき、得られる成功はすべての努力を報いるものとなるでしょう。

さて、最後に弊社のサービスについてご案内いたします。これからの起業家の皆様のために、弊社ではバーチャルオフィスを提供しております。

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オフィスナビ編集部

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